☆しあわせセラピー☆
人は失敗するものです。躓いたり、転んだり、あちこちぶつかったりしながら生きていくんだよね。
ひとりさんは、自分のことを「やることなすことぜんぶうまくいく」と言うけど、それは結果論であって、失敗そのものがないわけではありません。
私だって、数えきれないぐらいの失敗をしてきた。
でも、多くの人が失敗で落ち込むのとは違って、私は失敗を失敗とも思わないんだよね。
そのすべてを、成功だと受け止めるの。
だから結果的に失敗がない。
1回やって思うような結果になるんだったら、誰も苦労しないよな。
起業して、いきなり最初から軌道に乗せるのは難しい。
運よく最初からうまくいくこともあるだろうけど、いずれどこかで壁は出てくる。
売上が停滞したり、問題が起きたり。試練のない人生はありません。
でもね、失敗があるから人は知恵を出すし、
「こういうやり方ではダメなんだな」 と知ることもできます。
人の親切や愛だって、苦しいときほど見えやすい。
こういう学びで魂は磨かれるし、レベルアップして壁を乗り越えるんだよね。
そしてその先には、いまより幸せで、豊かな別のステージが待っている。
新しい世界が始まるの。
そう思うと、成功の前に経験した失敗は、ある意味、どれも成功と言えます。
失敗という小さな成功によって、1つひとつ「こうすればいい」「あれはやめよ う」という経験や知識を積み上げ、やがて大きな成功に結びつくわけだからね。
しかも、壁というのは出てくるたびに薄く、低くなってくるものです。
最初はそびえ立つ高い壁に見えても、経験値が上がってくると、次に出てきた壁は大したことがないように感じられるんだよ。
実際、簡単にクリアできちゃうの。
竹には、たくさんの節があるでしょ?
あれと同じです。
根元の節は年月を経て堅くなっているけれど、上になればなるほど、できたての若い節で柔らかい。
いちばん下の節さえ抜いちゃえば、次は最初より少し楽になるし、その次の節はさらに柔らかい。
上の方になると、それこそ力なんて入れなくてもスルッと抜けるの。
つまり、たくさんの失敗(小さな成功)を積み重ねてきた人は、問題が出てきてもたちまち解決できるわけです。
仕事でも勉強でも、ぜんぶ同じだよ。
でね、問題解決のいちばんのコツはなんですかって言うと、「軽さ」です。
明るい未来を信じ、軽〜く挑んだ人がうまくいく。
空手の瓦割りでも、肩の力を抜かなきゃいけないんだよね。
力み過ぎると、拳を振り下ろすときにブレて瓦が割れないばかりか、手を痛めちゃうこともある。
もちろん実力は大事ですが、力を抜かないと、せっかくの実力もうまく発揮できないんだ。
人生もね、へんてこりんな思い込みでガチガチになっていると、うまくいくものだってうまくいきません。
まずは、必要以上に背負い込んでいる肩の荷を下ろさなきゃダメなんです。
「こうするべき」「ねばならない」という思考や、疑いもしなかった常識、責任感、失敗への恐怖心・・・・・みたいなものをね。
あれこれ付け足す必要はありません。
付け足すのではなく、
「余計なものを削ぎ落 とす」ことが大事なんだよね。
身軽になれば、冬の間に丸裸になってしまった木々だって、新芽が芽吹きます。
あなたの人生に春風が吹き込む。
あとは、その風に身をまかせていたらいいよ。
それでうまくいく、未来はどこまでも明るいんだ。
斎藤一人 著
『斎藤一人 だんだんよくなる未来は明るい』より
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