
☆しあわせセラピー☆
【限界がない人の“秘密”】
自分はスゴくないから、あれして、これして、自分に実力をつけなくちゃ ―――
そうやって生きてきている人に聞きたいことがあるんです。
「あなたは、今幸せですか?」って。
今まで、あなたは「実力がある」ということを「スゴいこと」と思ってきたんじゃないかと思うんです。
自分に実力をつけなきゃ、と。
「なんでも自力で」というのは、格好いい感じがするけど、ひとりさんに言わせると、実は“小さい考え”なんです。
「実力をつけたい」というのは、武士の世界で言うなら、「強い武将になりたい」っていうことなんです。
でも、強い武将よりも“スゴい人”のほうがスゴいんです。
例えば、皆さんもよくご存じの豊臣秀吉は“スゴい人”です。
なにが“スゴい”のかというと、彼は強くないんです。
腕力があるわけではない。
それなのに、戦さに勝っちゃうんです。
秀吉は、腕力もない、矢を射ると百発百中というのでもない。
ではどうやって、戦さに勝ったんですかと言うと、
“強い武将”を使ったんです。
実戦は、その“強い武将”にやってもらいました。
では、秀吉自身はなにをしたのか。
戦術で勝負したのかというと、そうじゃないの。
自分よりもっと戦術に長けた、竹中半兵衛、黒田官兵衛っていう優秀な武将を使ったんです。
「なんだ、秀吉は自分の実力で上がっていったんじゃないんですね」って言う人がいるんだけど、そうじゃないんです。
他力を上手に集めて使うことも、実力なんです。
この世の中というのは、自力以外に、他力の応援を仰がなきゃならないんです。
自力でいくらがんばったって、得られる成果は、せいぜい他人の倍ぐらいなんです。
自分の限界を超えるぐらいがんばったとしても、体調を崩したり、精神的に参ったりして、とても続けられません。
ところが、他力を集めて、みんなの力が結集すれば10万倍でも、100万倍でも、際限なく行けるんです。
日本という国は、石油だとか鉱石だとかの資源がなにもない。 でも、有数の経済大国なんです。
資源は、ほかの資源がある国から買うんです。他力を使っているんです。
資源がないおかげで、日本は世界じゅう探して、いちばんよくて安いものを手に入れられるんです。
安くて品質のいい資源を売っている国がほかにあったとしても、資源を持っていると、ちょっとぐらい割高でも国内のものを使わなきゃならないんです。
「ない」ことの強味というものがあるんだよって言いたいんです。
持っていないのなら、その持たないことの強味を活かせばいいんです。
実力がダメだ、と言っているんじゃないよ。
自分の実力があることは、すばらしいことなんです。
でも、自力のほかに、他力も使わなきゃならないということになれば、「ない」ことは才能なんです。わかりますか?
「ない」があると他力を吸収せざるを得ないでしょう。
だから、持たないことは他力を使うための才能、あなたの強味なんです。
斎藤一人 著
『世界一ものスゴい成功法則』より
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