
☆しあわせセラピー☆
〔ユミ〕
以前、Aさんという男性から、こんな相談を受けました。
「信頼して仕事をお願いした人に、ずさんな仕事をされました。相手を信じて任せたのに、なぜこのような事態になってしまったのでしょう?」 こういう場合は、どう答えてあげたらいいのでしょうか?
〔ひとりさん〕
その人は今、仕事を適当にするとどうなるか、学んでいる最中なんです。
で、Aさんがその人の仕事をずさんだと感じるのは、Aさんにはその仕事がちゃんとできるということだよね。
だったら、自分が手助けしてあげたらいいの。
たとえば、ユミちゃんができないことは、俺が片っ端から手伝う。
じゃあ、 ユミちゃんは何をするんですかって、どうすればできるようになるかを学んでいるんだよ。
で、そのうちにユミちゃんもできるようになれば、今度はユミちゃんが人を助けてあげられるよね。それでいいんです。
〔ユミ〕
相手ができないからって、感情的になってはダメなんですね。
〔ひとりさん〕
そうだね。なぜなら、怒られた人は、次に部下ができたときに必ず怒りだすの。
それから怒ったあなたにも、また怒らなきゃいけないような出来事がやってくる。
相手にとっても、自分にとっても好ましくない結果になるんです。
それとね、ひとりさん流に言うと、信頼が足りないということも一因だと思います。
そもそも相手に対する信頼が足りていれば、そこまでいい加減な仕事をされることはないんだよね。
信じていたのにずさんな仕事をされたって、本当にそうだろうか?
Aさんは最初から、本当にその人のことを信じていたかどうか、よく考えてみるといいよ。
たぶん心のどこかで、「ちゃんとやってくれるかな?」と疑ったり、「しっかり仕事してくれよ」なんてハッパをかけたりする気持ちがあったんじゃないかな。
心から信じていたら、自分が困るような問題は絶対に起きないものだからね。
〔ユミ〕
Aさんは、その人に落胆しつつも、きちんと仕事をして、期待に応えられる人になってほしいと願っているそうなんです。
〔ひとりさん〕
それが余計なことなの(笑)
その人は、その人の修行として学んでいるんだよね。
だから、愛をもって見守ってあげなきゃいけない。
「この人はどうしてダメなんだろう」とか、「もっとこうすればいいのに」って、できない人のことをゴチャゴチャ言っちゃいけないんです。
なぜあの人は貧乏なんだろうって、貧しい人は豊かになる方法を学んでいるの。
なぜあの人は病気なんだろうって、病気の人は健康について学んでいるんだよ。
うまくいかない人は、そのことがうまくいくように学んでいる最中なんです。
どんな人にも神がついているから、ちゃんと学べる。
大丈夫なんだ。
〔ユミ〕
なるほど。では、人の悪口を言ったり、嫌なことをしたりするような人も、その人の中にいる神の導きで学んでいるところだと考えたらいいでしょうか?
〔ひとりさん〕
それが正しい考え方だよ。「この人は今、学んでいる最中なんだ」と思ってあげると、いずれちゃんと悪いところが直るの。
しかも、その学びを生かして、苦しんでいる人や困っている人を助けられるようになったりするんです。
〔ユミ〕
信じて、あとは神様にお任せすればいいんですね。
〔ひとりさん〕
そうだね。信じているよっていう、温かい波動を送ってあげることが大切なの。
それで現実はまったく変わってきちゃうから。
第一、信じることで自分の気持ちが違ってきます。
「まったくアイツは・・・・」と思うよりも、
「今、学んでいる最中なんだな。俺の若いときよりはマシか(笑)」
なんて思ったほうが、あなた自身の気分だって段違いに良くなるはずだからね。
で、そういうことを十分に理解したうえで、
それでも「今世はちょっとご一緒したくない。この人のことだけは、どうしても信じられない」と思った場合は、無理をする必要はありません。
会いたくない人に会わないのは、ぜんぜんかまわないんです。
ただ、相手のことをバカ野郎とか思うくらいなら、
「今、学ぼうとしているんだな」と思ってあげたほうが、自分のためにもいいよっていう話だからね。
四辻友美子 著
『斎藤一人 励まし力』より
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