☆しあわせセラピー☆
〔ユミ〕
日本では、自由に生きている人を貶めるような風潮が強いように感じます。最近だと、不倫へのバッシングをよく目にするのですが、なぜあんなに叩かれるのでしょうか?
〔ひとりさん〕
それは、自分が我慢しているからだよ。
「私はこんなに我慢しているのに、あの人は自由にいい思いをして許せない!」っていう、そういう心境だね。
我慢している人って、異性と遊ぶのはいけないことだと思い込んでいるんです。
日本では、男性も女性も、かなり我慢しているんじゃないかな。
あのね、イタリアではホストクラブが成り立たないって言うんです。
その理由 は、イタリア人男性が、みんなホストみたいだから(笑)
イタリア人男性って、ナンパが挨拶みたいになっていて、街を歩いていてもすぐ女性に声をかけちゃうの(笑)
で、断られたってぜんぜんひるまないし、またすぐに、別の女性に声をかけるんです。
恋人にささやく言葉だってスゴいよ。
「愛してる、君は素敵だ、ビーナスだ」って、歯の浮きそうなセリフでも真剣に言っちゃうんだから(笑)
要は、イタリアの女性って、普通に暮らしているだけで、男性からものすごくちやほやされるんだよね。
ところが日本では違います。
ナンパは恥ずかしいものだというイメージがあるし、ナンパして断られたら恥ずかしい。
だから、ほとんどの人はナンパをしません。
でもね、日本人女性だって、もっと男性から愛されたい。ちやほやされたい。優しくされたいんです。
日本でホストクラブがこれだけ成り立つということは、今の状態に不満を抱えている女性がたくさんいるからです。
お金を払ってでも行きたいわけだから、日頃、よほど我慢しているということだよ。
〔ユミ〕
同じ人間なのに、イタリアと日本では、なぜここまで違うのでしょうか?
〔ひとりさん〕
結局、日本は江戸時代が長かったからです。
戦国時代のように実力世界じゃなくなって、その状態が長く続くうちに、家柄だとか立ち居振る舞いみたいなものが重要視されるようになっちゃったの。
家がお取り潰しにならないようにするには、余計なことをしないっていう。
そうすると、人のアラ探しになっちゃうんだよね。
でもね、時代はすっかり変わったんだから、そんなに我慢する必要はないんだよ。
本当は、我慢のない世界のほうがいいんです。
もちろん、人に迷惑をかけるのはよくないけれど、そうじゃなければ我慢する必要なんてないよね。
〔ユミ〕
確かに、日本人にはアラ探しをする人が多いですよね・・・・・・。
〔ひとりさん〕
何かあるとすぐ、「そんなことをすると、みんなに批判されるよ」とかって、あたかもこちらを心配しているみたいに言ってくる人がいるんです。
でも、そう言ってくる人ほど、一番に批判するんだよね。
自分ができないことをしている人が羨ましくて、その嫉妬心を隠すために批判するの。
そんなことをしたって、ますます自分をがんじがらめにするだけだよ。余計に苦しくなっちゃう。
だから俺は絶対に、人のアラ探しはしないの。
というより、これだけ自由に生きていると、人を羨ましいと思ったり、嫉妬したりすることがないんです(笑)
それにひとりさんって、人間が好きなの。
だから、相手のアラなんかどうでもよくて、いいところを探したい。
そういう人が、幸せになれるんだよ。
〔ユミ〕
我慢は自分のためにもよくないし、人に対しても迷惑ですね。
〔ひとりさん〕
そういうこと。でね、本当に幸せになりたいんだとしたら、もっとくだらない生き方をしたほうがいい。
そうすると、たいがいのことは許せるから(笑)
自分がうんと自由で幸せな生き方をしていると、人が何をしようが「どうぞどう ぞ、お幸せに」って思えるの。
でね、もし「私はこんなに努力しているのに、あの人はいい加減な仕事ばかり」 なんて思ったときは、顔晴る(がんばる)のは自分の趣味だと思えばいいんです。
自分の趣味で顔晴っているのなら、人のことは気にならなくなるからね。
腹が立つのは、自分が正しくて、相手は間違っていると思っているからです。
だけど正しいとか間違っているとかじゃなくて、自分は趣味で顔晴っているんだと思えば、相手に腹は立たないよ。
四辻友美子 著
『斎藤一人 励まし力』より
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