
☆しあわせセラピー☆
【ひとりさんと織田信長の共通点は逃げ足の速さ(笑)】
会社を辞めることを、「逃げ」と思っている人もいます。
根性がないから、嫌なことがあるとすぐ逃げるっていう、悪いイメージを持っているんだよね。
でも、それって間違った解釈だよ。
みんな逃げちゃいけないと思い込んでいるけど、逃げたっていいんだ。
逃げるのだって、立派な選択肢の1つです。
選択肢はたくさんあるに越したことはないんだけど、じゃんけんの「グー」「チョキ」「パー」みたいに、3つくらいの「手」があれば、たいていのことに対処できる。
例えば、「優しく接する」「逆ギレする」「逃げる」とかね。
普段は「優しい態度」でニコニコしている。
だけど、こっちが優しくしているからってなめた態度を取ってくるやつには「逆ギレ」して反撃(笑)
で、言ってもダメならとっとと「逃げる」とかね。
3つの手を常に準備していて、いつでも後出しじゃんけんすればいいの。
要は、相手に合わせて「グー」「チョキ」「パー」のどれを出すか決めたらいいんだよね。
当然だけど、後出しじゃんけんだから、いつでも勝てます(笑)
いつも負けちゃう人って、同じ手ばかり出しているんだよ。
完全に、相手に見抜かれている。
だけどワンパターンをやめて、しかも後出しじゃんけんをすれば、絶対に勝てるんだ。
例えば、家庭でずっとパートナーに我慢してきた人がいるとするよね。
そういう人が突然居直って逆ギレをしたら、相手はめちゃくちゃ驚くと思うよ(笑)
優しいことも大事だけど、人間、キレるっていう技も必要なんだ。
相手の言いなりになっていちゃいけない。
人間は「万物の霊長」なんだから、せめて3つくらいは手を考えておくの。
そうじゃなきゃ世の中は生きていけないのに、みんな、ワンパターンしか出しちゃいけないように刷り込まれているんだよね。
「サーカスの象」という話があるんです。
サーカス団で、小象が鎖で杭につながれているんだけど、まだ小さいから杭を引っこ抜くことができないの。
で、大きくなったら抗なんてたやすく抜けるはずなのに、象は成長しても大人しく鎖につながれたままなんです。
どういうことかと言うと、象は大きくなってからも、「自分には杭を引き抜く力はない」という思い込みにとらわれているから、杭を抜こうともしないわけ。
それと同じでね、「離婚しちゃいけない」「会社を辞めちゃいけない」っていう思い込みにいつまでもとらわれすぎだよ。
その結婚生活や会社は、あなたの命より大切なものなんですかって話なんだ。
家庭や会社が嫌で苦しんでいるなら、さっさと逃げちゃえばいい。
それを、周りが逃げちゃいけない雰囲気を出したりするから、本人は苦労するんだよね。
嫌だったら、ヤメヤメ。それでいいんです。
もし俺が国会議員になったら、嫌なことがあるたびにヤメヤメって(笑)
こんなことやってられるかってすぐ逃げちゃうから、国政が止まっちゃうだろうね。
それで人に文句を言われたら、「じゃあ、立派なあなたがやってよ」って(笑)
だから俺は、選挙に出たいと思ったこともないんです。
俺たちは、辞める権利も、逃げる権利も手放しちゃいけないの。
逃げたいと思ったらいつでも逃げていい。
それを、追い詰めて追い詰めて。
あなた、自分を殺す気ですかって言いたいよね。
苦しいことから逃げようとしたとき、ものすごく嫌な人が出てきて、こんなことを言われたとします。
「そうやって逃げるから、あなたの人生はうまくいかないんだ」
あのね、人のことに余計な口出しするなって話だよ。
俺だったら、そうやって相手にキレるね(笑)
口出ししていいのは、自分のことだけなの。
それを、人の人生にいちいち口出ししてくるやつがいたら、逃げ際に逆ギレしちゃえばいいんだ(笑)
それで相手もキレ返してきたらどうするんですかって、そういう面倒な相手とは関わらないのが一番だから、黙って逃げたらいい。
レベルの低い言い合いをしても、自分の波動を下げるだけだからね。
あのね、戦国武将の織田信長って、攻めるときにはものすごい勢いで前に出たんです。
その代わり、負け戦となれば、味方すら気づかないうちにサーッと逃げた(笑)
昔から、攻めるのが速い人は、逃げ足も速いんです。
だって首を取られてからでは遅いからね。
俺もね、信長に匹敵するほど逃げ足が速いよ。
速いなんてもんじゃない(笑)。
俺は神的に生きているから、頭で考えるより先に足が動いちゃうくらい、逃げ足が速いんです(笑)
昔、みんなで温泉旅館に泊まったとき、忠夫ちゃん(ひとりさんの弟子・遠藤忠夫さん)と大浴場へ行ったの。
で、能面を作っている職人さんと知り合ったんです。
その人が能面の作り方を細かく教えてくれるものだから、お風呂から上がっても、外の長椅子に座ってずっと話を聞いていたんだよね。
そのうちに、向こうからおっかない顔をした女の人が来るのが見えた。
その瞬間、俺はその場をスッと離れたの。
その女性は能面を作っている方の奥さんで、あまりにもご主人の帰りが遅いから、しびれを切らして迎えに来たんだよね。
俺はサッと逃げたから難を逃れたけれど、気の毒なことに、逃げ遅れた忠夫ちゃんは、お説教に巻き込まれてとばっちりを受けたの(笑)
ひとりさんはなぜパッと逃げたんですかって、女房以外であんなにおっかない顔をした女性はいないからね(笑)
あの顔を見たら、逃げずにはいられなかったんだよ(笑)
そんなふうに、世の中には逃げた方がいいことってたくさんあるんです。
夫婦喧嘩でも何でも、どっちかがその場を立ち去ってしまえば、それ以上の喧嘩にはならないの。
喧嘩は一人じゃできないからね。
それをいつまでも逃げないから、相手を殺すほど憎しみが大きくなっちゃうんだ。
怪しい空気になったら、どっちかがパッと表に出る。
逃げた方がいいんです。
その場を離れることでクールダウンできるメリットもあるんだけど、そもそもムカつく相手には、逃げることが最高の仕打ちにもなるんだよ。
だって、文句を言いたくても、逃げられちゃったら言えなくなるからね(笑)
斎藤一人 著
『令和の成功』より
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