
☆しあわせセラピー☆
大切な基本は、“上気元になる”という意思なんです。
意思がないとできないんです。
「天国言葉を話そう」とか、何をしようっていうのも、それは上気元に向かっていればいいんです。
それは、いわば上気元に向かう旅路のようなもの。
でもね、わかってはいても、知らぬ間に道から外れてしまったりすることってあるんですよね。
だけど、明らかに上気元というところまで線を引いたら、そこに向かって行くようになります。
“ゴムひもの原理”と同じなんです。
私は今まで「“ついてる”って言おうね」とか「笑顔が大事だよ」と言ってきたのは、すべてはこの上気元になるためなんです。
でも、最初から「上気元になりな」って言っても難しいから、「天国言葉を話そうね」とか言ってきました。
それで、「ついてる」とただ言っている人のことを、「あの人は能天気だ」と言う人がいるのですが、“能天気な人”って何も考えてないんだよね。
本当は、人って、何も考えていないと、悪いことを考えだすようになっているんだよね。
だから、能天気で楽しいことを考えるというのは実際にはあり得ません。
「あの人は“極楽とんぼ”みたいだね」って言うけど、小説や映画の物語の中にはそんな人が出てくるかもしれないけど、現実はそうじゃないの。
幸せというのは意思なの。
自分で決めていくの。
だから、上気元で生きるという意思が大切なんです。
人生ってね、“上気元で生きる”という修行なんだよ。
それで、私は上気元の修行だと思って生きてきました。
だから、どんなことが起きても上気元なの。
パリに行きたければ、パリに行こうって決めればいいの。
それと同じで、上気元で生きると決めたら、上気元になるの。
その間にイヤなことが起きないんじゃなくて、イヤなことも起きるの。
イヤな奴も出てくるの。
それでも上気元で生きようという、意思であり、決意なの。
これをしたらこういうことが起きないんじゃなくて、どんなことが起きても上気元なんだよね。
こういうことをしたら裏切られないとか、こういう考えをしたらいいことが起こるとか、そういう奇跡みたいなものを期待する人もいるけど、そういうことではないんです。
日常を生きていたら、人と同じことは起きるんだよ。
いいことだけしか起きない人とか、悪いことだけしか起きない人っていないよね。
あるのは、起きたことに対して不機嫌になるのか、
自分で自分の機嫌をとって、上気元で生きようとするか・・・、の違いなんです。
たとえば旅行に行くと、まずい飯屋に入ることもあるでしょ。うまいところに行くときもある。
どれだけ調べて行ったとしても、自分の思っていたのとは違うということがあるんです。
それで、いちいちそういうことで自分の上気元を崩さないこと。
そうやっていると幸せなの。
それで俺が幸せにしてると、ウチの会社の人も幸せなの。
俺のまわりの人も幸せなの。
これが、「上気元が起こす奇跡」というものなんだよね。
そうすると、みんなが幸せになるんです。
それで、「やっているひとりさんは大変じゃないんですか?」って言われるけど、いちいち怒っているよりはよっぽど楽なのね。
いちいち怒ってるとくたびれます。
さらに、「では、感情のコントロールをどうすればいいんですか?」っていうと、 まずはやろうと思うこと。
自分の意思だよね。「やるぞ!」と決意します。
それで上気元になるという修行をしだすと、今までイヤなことがあったら9時間不機嫌になっていたのが8時間になったりとかするんだよね。
大事なのは、自分で自分を上気元でほめてあげられるかなんだよね。
最初から完璧なんかできっこないの。
ちょこっとでもできれば、それをほめてあげるの。
そうやって上気元で生きていくんです。
「上気元の修行なんだ」って言葉を使いだすと、そういうふうになるんです。
だって、どんなことが起こったって、それは自分を上気元にする修行なんだもんね。
それでさらに、「上気元の修行をしているんですけど、うまくいかないんですよね」 って言う人が出てくるけど、そういう人には
「そんなことはどうでもいいから、上気元でいなさい」って言うの。
うまくいこうがいくまいが、どうでもいいの。
とにかく上気元でいると、楽しくて、楽しくてしょうがないんです。
たとえば上気元で作った詩はいい詩なの。
上気元だから。
思い悩んで苦しんで作った詩より、上気元で作った詩のほうが楽しいんです。
不幸で作ったものは不幸を生むからね。
詩一つにしても商品一つにしても、上気元でやったもののほうがうまくいきます。
だから、「成功の極意とはなんですか?」って聞かれたら、「上気元」であることなんです。
だいたい、人生の成功って、上気元でいたいということなんだよね。
幸せになりたいって、上気元でいることなんだよね。
だから、人の究極的な目的は上気元で生きることなんです。
そうすれば人間の器量もよくなります。
斎藤一人 柴村恵美子 著
『器』より
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