
☆しあわせセラピー☆
【ひとりさんが人を嫌う波動を出さない理由】
この前、ある人に、こんな質問をされたんです。
「ひとりさんがすご“いいいこと”を教えてくれるんだけれども、自分は長続きしないんです。はじめてからしばらく経つと、一回、二回、休んじゃって、そのあと、もうやらなくなっちゃうんです――という人と立て続けに出会いました。
相談されたとき、一回、二回、休んだら、三回めからまたやればいいのになと思い、そう言いましたら相手に驚かれてしまい、自分は逆にビックリしてしまいました。
ひとりさんだったら、このような相談がきたとき、相手にどのようなことを言ってあげますか?」
この質問をしてきた人に、ひとりさんはこう言いました。
「ふつう」なんだよ、って。
だいたい、長続きしないんだよ。
それ、「ふつう」なんだよ、って。
私は、そういう人のことを「ダメな人」という呼び方をしたくないんです。
なぜかというと、この人を「ダメだ」と思ったときに、私の心のなかに「この人はダメだ」という波動が生まれるから。
波動とは、何ですかって?
たとえば、夫婦ゲンカの最中に人がやって来て、とっさに笑顔でその場をとりつくろおうとしても、いやぁな雰囲気が残っていることが往々にしてありますね。
このように、人間から出た波動が、その場のムードをつくりあげたりしています。
また、「この人はやさしそうだな」と、あなたが相手に対して感じたときは、たいがい、相手はやさしい性格をしています。
やさしい性格の人は、「他人にやさしいこと」を考えている。
だから、やさしそうな雰囲気を醸し出す、つまりやさしい波動を出しているのです。
厳しそうな雰囲気を醸し出している人は、ふだんから厳しいことを考えたり、そういうことを言ったりしているのです。
あなたの周りをよーく見てみたら、きっとご納得いただけると思いますよ。
つまり、あなたが何を思っているか、どんな言葉を発するかによって、あなたから出てくる波動が違ってくるのです。
そして、波動は、電波と同じで、人の目には見えませんが、自分が出している波動と同じ現象を、実際、引き寄せます。
ですから、「この人はダメだ」という波動を出すと、「あの人はダメだ」「この人もダメだ」って、ダメな人間ばかりのなかに自分が生きるようになってくる、ダメな社会に生きてる形になっちゃうんです。
しかも、自分の心のなかから「この人はダメだ」という、相手を否定する波動がいっぱい出てくると、信じられないだろうけど、愛とは反対の否定の波動は、体にもよくない毒なんですよ。
私の意見が正しいとか、正しくないとかの問題以前に、みなさん、ご自分の心の声をよく聞いてみてください。
「いくら言っても、あいつら、ダメなんだよ」
そんなことを言っているとき、あなたの心も不愉快じゃないですか?
不愉快ですよね。だけど、自分は不愉快な思いをするのに、「こうしたほうがいいよ」と、あなたが助言してあげたその人はどうせやらないのです。
どうせやらない上に、あなたに「ダメだ」と思われているとすると、あなたのことも嫌いになる。
あなたもその人のことを嫌いになる。
そうやって否定の波動が二人とも出てきたとき、お互い、毒を出し合うのです。
相手は“いいこと”をやらない上に毒を出し、教えた自分も毒を発すると、世の中自体、よくなくなっちゃうんです。
そういうふうなことを、ひとりさんは思ってる人なんです。
そして、私は自分から毒を出すのが嫌なんです。
なぜなら、自分が出した毒で、いちばん被害をこうむるのは自分だから。
自分の体がつらいんです。
だから、「それがふつうなんだよ」って。
「だいたい、聞いてもやらないもんだよ。だから気にすること、ないよ。また、いいこと、あったら教えるからな」って。
これが相手のためであり、自分のためなんです。
自分の毒で自分がやられないようにしないとね。
だから、「 続かなくても大丈夫だよ、ふつうなんだから」って声をかけてあげる。
「何かやりだしたら、もう成功者なんだよ。たとえば、本を読まなかった人が一回でも本を読んだら、それは成功者なんだよ」って。
三日しか続かなかったら、「三日も続けば成功者だよ」って。
三日でやめちゃう人間がダメだ、というのは、相手に十日も、二十日も続けることを期待している。
でも、ひとりさんはそんなことは頭にないの。
本来、素晴らしい存在であるあなたが、自分で自分のことを「ダメだ」と思い込んでい
る。この心の地獄から、あなたに抜け出してもらいたい。
ただ、その一心なんです。
だけど、それがいちばん私の健康にいいんですよね。
自分の健康にいいことが、
なぜか相手にとっても“いいこと”なんです。
斎藤一人 舛岡はなゑ 著
『悩みはなくせる』より
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