しあわせセラピー

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☆しあわせセラピー☆

いつだったか、ひとりさんとドライブを楽しんでいるときに、「夢」についてしゃべったことがありました。

それはどんな話だったのかというと、
ひとりさんはまず「人は花なんだよ」って言ったんです。

「花というのは、まず大地に種がこぼれ落ちるんだよな。

そのあと、芽吹きのときがきたら自然と芽が出て、葉っぱが出る時期には葉っぱが出て、時期がくるとまた自然と花が咲く。

人間もそれと同じなの。

流れにそって、自分に起きてくることに淡々と対処していくと、その人、その人の花が咲くようになっているんだよね。

恵美子さんは恵美子さんの花が咲くし、ひとりさんはひとりさんの花が咲くようになっているの。

自分の花の種が、一人ひとりのなかに植えられているからそうなるんだよね。

菊の種を植えていたら菊の花が咲くんだよ。

菊の種を植えておきながら、バラの花が咲くことはないんだよな。わかるかい?

農家の方が菊の種に『あなたはバラになれ、バラになるんだ』と言ったって、パラにはならないの。

『自分が子どもの頃、周りの環境がどうだった、こうだった』と言ったって、あなたのなかには種があって、時期がくれば花が咲くの。

何を言いたいのかというとね。人間、何の努力もしないのもよくないけど、そんなド外れた努力はする必要がないんだよね。

まったくがんばらなくてうまくいかないこともあるけど、逆にがんばりすぎ、がんばらせすぎた結果、うまくいかないことも、たっくさん、あるんだよね」

ひとりさんの話を聞いていて「ああ、確かにそうかもな」と思ったのは、たとえば、こんな話をよく聞いたからです。

子どもが「サッカー選手になりたい」と言って、一生懸命、練習をします。

周りからも「筋がいい」と言われると、親としては「子どもの夢を叶えてやりたい」と思っちゃうことってありますよね?

ところが、どんなに一生懸命やっても、思った通りにいかない・・・ということもあるでしょう。

そのときに、子どものほうが先にあきらめて、親が「なんで、途中で辞めちゃうの、がんばりなさい」とか言ったりすることがあると思うのですが、あとになってふりかえると「うまくいかなくてよかった」ということも少なくないようです。

たとえ、プロのサッカーチームに入れたとしても、そこで成功するかどうかはわかりません。

途中で、「自分は別の道に進もう」ということになって、その道で才能を開花した、というケースも結構あるものです。

「だから、うまくいかないことって、あとからよく考えると、本人に合わないことをやらせたり、やっていたりすることが多いんだよね。

植えたのはコスモスの種なのに、ひまわりの花を咲かせようとする、みたいな間違いをね。

それで、夏なのにひまわりの花が咲かないのはおかしいって、こうしなさい、ああしなさい、めいっぱい努力をさせるけど、やっぱり咲かないんだよ。

当たり前だよな、植えたのはコスモスの種なんだから。

そうやって考えると、自然の摂理にのっとって起きてくることに間違いはないね。

うまくいかないのは、努力が足りないか、努力のしすぎ・させすぎ、どちらかだね。

なかでも、意外と多いのは『努力のしすぎ・させすぎ』かもわかんないね」

そう語ったあとに、ひとりさんがぽつり「恵美子さんの種は“有名になる”だな」って言ったんです。

「恵美子さんの種は“有名になる”だけど、オレは有名になりたくないほうなんだよ。

だからといって、人のさだめに口出しをしたくないんだよ、オレは。

オレはオレの花が咲けばいいんだよ。

恵美子さんは、恵美子さんの花が咲けばいいの。

いずれにしろ、人はみんな、自分の種がつくりだす道に沿っていくと、うまくいくし、幸せなんだよね」

斎藤一人 柴村恵美子 著
『出会いで人生は輝く』
https://a.r10.to/hkvTjq

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