幸せセラピー

☆しあわせセラピー☆

恋愛感情のない相手から告白されたときに、傷つけることなく断る、いい方法はないですかって聞かれたことがあるんだけど。

ごめんなさいね。私は告白されて断ったことがないから、わからないんです(笑)

ひとりさんはどんな女性も可愛いと思うし、女性にお誘いをいただいたらまずOKなの。お断りするのは男だけ(笑)

いや、男でも「友だちになってください」「師匠だと思っていいですか？」みたいなのは大歓迎だから、そこは勘違いしないでもらいたいんだけど。

じゃあ、付き合っている相手と別れるときはどうするんですかって言うと、私からは別れません。

そして、もし女性のほうが別れたいと言ってきたときは、ひとりさんはいつも「わかったよ。幸せになりな」って送り出します。

ただし、「戻ってきたくなったらいつでも戻っておいで」と言い添えることも忘れない(笑)

そうすると不思議なんだけど、たいがい戻ってくるんです。「やっぱりひとりさんとこが自由で楽しい」って。ここまで自由をゆるす男は、ほかにいないからね。

全員とは言わないけど、世の中の男は度量が狭いんだよ(笑)。彼女が別れたいと言っても泣きすがったり、脅し文句で引き留めたり、自分のことしか考えてない。 そうじゃないの。

男は、女性に「あなたじゃなきゃイヤ」と言わせるぐらいの魅力をつけなきゃダメなんです。

人は飽きる生きものだから、同じ相手と長く一緒にいると、だんだんよそに目が向いていく。

そのときに目くじらを立てたり、ショックで悩んじゃったりするのはふつうの人だよ。

ひとりさんの場合はまったく逆で、「俺の魅力がまだまだ足りないんだな」って、むしろ奮起しちゃうの。

彼女が振り向かないのが悪いんじゃない。こっちがうんと魅力をつけたら、いちいち監視なんかしなくたって、勝手によそ見なんかしなくなるんだよね。

去り行く女性を笑顔で見送るのは、そういう心意気があってのことなの。

しかも、彼女がまたひとりさんのところに戻りたくなったとき、「自分から別れを切り出しておいて厚かましいだろうか」なんて気にしないように、「いつでも戻ってきな」とも言う。

ぜんぶ、ひとりさんなりの愛なんです。

そんなことできるわけがないと思うのは、彼女を1人に絞るからだよね(笑)。

ひとりさんなんて、放っておくと無限に彼女が増えちゃうから、逆の意味で10人に絞ってるぐらいなの(笑)

で、40人の彼女がいると、1人や2人いなくなろうが、愛を忘れることはない。

みんなは「1人の相手に愛を注ぎたいです」って言うけど、彼女がいっぱいいるほ うが、むしろ愛が濃くなるって見方もあるよ。目からうろこでしょ？

それに彼女が40人いると、ありがちな「友だちと同じ人を好きになり、相手に告白もできず悩ましい」「友だちに恋人を取られた」みたいなことも、まったく悩みのタネにならないんです。

友だちって、ウマが合うから親しくなるわけでしょ？ 似た者同士ならば、同じ人を好きになっても不思議じゃない。

そんな体験もまた、貴重な学びがあります。どんな恋でも、したほうが人生は面白いよね。

ただ、恋人が一人しかいない場合は、こういう状況を笑って受け止めるのが難しい。 たった一人しかいないものを失えば、つらいのは当然だからね。

その点、彼女がいっぱいいれば心にゆとりがある。鷹揚でいられるの。

面白い話というのは、こういうのを指すんです。みんな、真面目すぎるの。立派に生きようとしすぎなんだよ。

だから悩みばかりで疲れちゃうし、彼女にフラれただけで絶望することにもなるんじゃないかな。

もっと気楽に生きたほうがいい。

そのほうが魅力も出るし、人間関係なんて、手のひらで転がすぐらい簡単になるよ。

斎藤一人 著
『斎藤一人 聞く力、話す力』より
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