☆しあわせセラピー☆
やさしい人が、そのやさしさを使って、周りの人の幸せに貢献しよう、そう思ったときに、ひとつ心がけておくといいことがあります。
それは何かと言いますと、「断言する」ということです。
たとえば、あなたが飲食店をやっているのだとしたら、
「うちの店のおすすめはコレです」と断言するのです。
「何でもおいしいです」ということを言っていると、お客さんが迷ってしまいます。
ですから、「おすすめは一点、コレです」と断言するのです。
これをやっているのが、たとえば中華料理のチェーン店「餃子の王将」さんです。
「餃子の王将」と書かれた看板を見て、餃子を食べたくなって店のなかに入ってくるお客さんがいるんです。
ところが、席についてメニューを見たら、餃子以外に、チンジャオロースもある、麻婆豆腐も、ホイコーローもある、いろんなものがあるんですよ。
そうすると、お客さんは「餃子と麻婆豆腐にしよう」とか、「餃子を食べたかったけど、チンジャオロースがおいしそうだから、これにしよう」とか、お客さんが決めることができるんですよ。わかりますか?
最終的に決めるのは、お客さんなんです。
ただし、お店の人は、お客さんが判断しやすいように「当店のおすすめはこれです」と断言するんです。じゃないとお客さんは迷っちゃうからね。
そう、「断言するクセをつける」ことは、やさしさの表現でもあるのです。
だから、もし自分がまるかんのお店をやっていて、お客さんに「こちらのお店では、どの商品がおすすめですか?」と言われたら、自分の一番のおすすめが“ひとりさん青汁”だとしたら、「“ひとりさん青汁”です!」と断言するのです。
お客さんは、接客しているあなたに「どれがおすすめですか?」と聞いているのだから、あなたが実際に使ってみて「これはいい商品だ」と思ったものをすすめるのです。
それを、「どれでもいいですよ」とか、「うちの商品はすべて、みなさんに喜ばれています」と言うのは、お客さんの質問に答えていません。
そうではなくて、
「私のおすすめはこれです!」
そうやって断言するクセをつけるようにしたほうがいいのです。
お店をしていようが、いまいが、リーダーであろうが、なかろうが、自分の意見を発表することがあると思います。
とくに、今の世の中では自分の意見を持っているかどうか、「私はこういう考えを持っています」とはっきり言えるかどうかが重要視されるようになってきています。
そのときに、「私はこういうふうに思うかな?」というような、あいまいな言いかたでは、相手には伝わらないし、何より、「この人は自分の発言に責任をとりたくない人なんだな」と相手の人に思われかねない。
だから、たとえば、「世の中よくなるんですか、どうですか?」と、聞かれたら、
「よくなるに決まっていますよ」
と、断言するように心がけるんです。
「私たち人間は成長するし、社会もよくなるんです」
自分が伝えたいことを、断言するように、ちょっとだけ心がけてみてください。
斎藤一人 柴村恵美子 著
『お金に好かれる働き方』より
https://a.r10.to/hkJ3Kv
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