しあわせセラピー

☆しあわせセラピー☆

天国言葉には、最後に「ゆるします」って言葉があるだろ？

「ゆるします」も、愛のある言葉なんだよ。

この「ゆるします」って、憎んでいる人や裏切った人、妬ましい人を「ゆるしてあげる」って意味じゃないんだよ。

ここを間違わないでほしい。

他人をゆるすことなんて、簡単にはできないからね。

どういう意味かと言うとね、「自分をゆるす」ということなんだよ。

誰にでも、自分で自分がイヤになるところがある。

「何をやっても長続きしない」

「だらしなくて、部屋が汚い」

「小さいころからがんばってきたのに、何の成果もない」とかね。

でも、それをひとつひとつゆるしていくんだよ。

「ゆるします」って言って、自分の心をゆるゆるに緩めてあげることなんだ。

人間、完璧な人なんていないんです。

親だって、先生だって、完璧じゃない。

自分をゆるすと、他人も完璧じゃないってことが わかるよ。

完璧じゃないから、イヤな部分もゆるそうという気持ちになってくるんです。

自分で自分のことをゆるしてごらん。

どうしようもなくダメな自分をゆるす。

ゆるして、ゆるして、ゆるしまくるの。

あれもゆるす、これもゆるす、そうするとラクになってくるんだよ。

病気がちの自分をゆるす、宿題をやっていかなくて怒られる自分をゆるす、親と喧嘩して疎遠になった自分をゆるす。

ゆるす訓練をすることだよね。

そして、世界中を敵に回しても自分の味方をする。

世界中から嫌われても、自分を愛する。

無条件の愛と、無条件のゆるしを自分に与えることが大事なんです。

このゆるしができると、人もゆるせるようになる。

ちょっとずつでいいよ。

人に影響されない生き方をすべきだね。

今の自分を受け止めて、自由に生きることです。

するとね、イヤな人がまったくいない世界へ行けるんだよ。すごいだろ？

世の中はシンプルなんだよ。

人のせいにしているから、苦しいんだよ。

自分が変わればいい、それだけなの。

イヤな人がいたとしても、繰り返し思い出すのは無駄なことだよ。

余分なゴミは、自分の心の中に持ち込まない。

これが大事なんだ。

カラスが嫌いな人が、カラスの置物を部屋に飾ったりしないだろ？

イヤな人を心の中に連れ帰って、考えたり、裁いたりしても、いいことはないよ。

本当に嫌いなら、忘れることだよ。

イヤなヤツのことを考えて、幸せにはなれないんです。

それに相手は、何とも思っていないことが多いからね。やったことさえ忘れてるんだよ。

もし、それでもイヤな人が忘れられないなら、
「その人を嫌いな自分をゆるします」って言うことだね。

自分をもっともっと甘やかす。

そのために「ゆるします」って、自分に言うんだ。

ゆるすって、自分を愛してあげることだからね。

斎藤一人 著
『魅力的な人になるためのヒント』より
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