☆しあわせセラピー☆
愛のある聞き方といっても、抽象的でよくわからない人がいるかもしれません。
ただ、愛の出し方は人それぞれ違うものだし、そのときの状況によっても愛の表れ方は変わるもの。
1つひとつ具体的に挙げることは難しいけれど、たとえば、
「相手がなにを言おうとしているのか」 ということに集中するのも、1つの愛の形だと思います。
ひとりさんが 改めて「俺の聞き方で特徴的なことってなんだろう?」と精査してみて、わかったことがあります。
それは、まず「話の核心」をつかみにいく点です。
相手がいちばん伝えたがっていること、こちらにわかってほしいと思っている主旨にいち早く行き着き、その「心」に寄り添うんだよね。
多くの人は、自分の本心をいきなりストレートに表現することはしません。
とくに日本人は謙虚な気質もあって、角が立たないように、婉曲的な言い回しを好む傾向があります。
相手の言葉をそのまま受け止めるだけでは、細かい発言の1つひとつに振り回されて 、なかなか本題に行き着けないんだよね。
だからひとりさんは、もっと深いところを見ます。
相手の波動を感じ取る、という言い方でもいいんだけど。
「言葉を選んで遠回しに表現しているけれど、いちばん言いたいのはこれだな」
「顔では笑っていても、心は泣いているんじゃないだろうか」
そんなふうに、目の前の人の「心」を読み取ることに一点集中します。
という話をすると、みんなは「高度なテクニックですね」って思うかもしれないけれど、違うんです。
こういうのは、聞き手が愛を持っていればおのずと見えてくる。
愛のある人は、相手の話を耳で聞くというより、心で聞くんだよ。ひとりさんもそういう感覚なの。
日本語に「傾聴」という言葉があるけれど、その意味に近くて、相手の話を心で受け止めるイメージです。
最初は誰だってうまくできないよ。相手がなにを言いたいのか、心で聞くってどういうことなのか、よくわからないのが当たり前です。
でも、これが不思議なもので、相手の心に集中するうちに、玉ねぎの皮を1枚1枚はがすみたく核心に迫っていくの。
すると、だんだん見えてくるものがある。
そのときに、相手の言葉に対して、あなたが「そうなんだね」と言うとするでしょ?
この、なんてことないひと言にあなたの愛が宿り、なんとも言えないあったかい相づちになるんです。
あなたの愛を受けた相手は、わかってもらえたという喜び、安心感でいっぱいになるし、「なぜかあなたにはなんでも話せちゃう」って、胸の内を明かしてくれるようにもなるでしょう。
これが、まさにみんなが理想とする
「コミュニケーション力の高い聞き方」ということになるんじゃないかな。
斎藤一人 著
『斎藤一人 聞く力、話す力』より
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